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自分のブログを Cloudflare Pages で動かしていて、毎日 cron から自動コミットを流している。先月、何気なくダッシュボードを開いたら、ビルドの履歴が想像よりずいぶん長く伸びていてヒヤッとした。Free プランには月500回のビルド上限があり、知らない間に届いていてもおかしくない[1]。数えてみたら案外コミットが積まれていたので、確認の手順をメモしておく。
月500回というのはどういう制限か
Cloudflare Pages の Free プランでは「Builds per month」が500回までと決まっている[1:1]。月をまたぐとリセットされる。
Cloudflare Pages のビルドは、git push で起動されるデプロイや、ダッシュボードから手動で実行する再デプロイの1回ずつをカウントしたもの。複数ブランチを持っていれば、それぞれの push が個別のビルドになる。
単純に30日で割ると、1日あたりおよそ16回。普通の個人開発なら余裕に見えるが、cron で自動コミットを流す運用や、CI/CD で何度も挙動を試している期間には急に近づく。プレビュー用のブランチでも本番と同じ枠を消費する点には注意したい。
自分の使用状況を見る
集計画面が用意されていないので、履歴を眺めるか API で数えるかの二択になる。
ダッシュボードの Deployments タブ
Cloudflare ダッシュボードにログインし、対象アカウントから Workers & Pages → 該当プロジェクトを開くと、Deployments というタブがある。ここに過去のビルドが新しい順に並んでいて、日付ごとの粒度で消費状況が見える。
ただし「今月N回目」のような数値表示は無い。スクロールしながら自分で月初までさかのぼって数えることになるので、ざっくり把握する用途と割り切るのがいい。
API で月初からの件数を数える
数えるのが面倒なら、API を叩いたほうが速い[2]。Pages > Projects > Deployments > list のエンドポイントから過去のデプロイを取得して、created_on を月でフィルタする。
ACCOUNT_ID="your-account-id"
PROJECT="your-project-name"
TOKEN="your-api-token"
MONTH=$(date +%Y-%m)
curl -s "https://api.cloudflare.com/client/v4/accounts/${ACCOUNT_ID}/pages/projects/${PROJECT}/deployments?per_page=100" \
-H "Authorization: Bearer ${TOKEN}" \
| jq --arg m "$MONTH" '[.result[] | select(.created_on | startswith($m))] | length'
per_page は最大100。500近くまで来ていそうな月は、ページを順に辿る必要がある。
API トークンは、My Profile → API Tokens → Create Token から作成し、Cloudflare Pages の Read 権限を付ける。Edit までは要らない。
上限が近づいた時に取れる手
ビルドの消費は減らす方向で考えるのが先になる。コミット側で工夫する方法と、Cloudflare 側の機能でスキップする方法、それでも足りなければ有償プランに移る、という順に並ぶ。
コミット側でビルドを抑える
定期的に同じ内容を流している自動コミットがあるなら、本当に必要なものだけに絞るのが最初の手。私の場合は毎日15:20に走らせている自動コミット&プッシュがあり、差分が無くても1ビルド分は消費される。git diff --quiet || git commit ... のように差分が無ければ commit しないようにするだけで、月の消費がだいぶ落ち着いた。
[skip ci] でスキップする
コミットメッセージに [CI Skip] または [Skip CI] を含めると、Cloudflare Pages はそのコミットをビルドしない[3]。READMEのtypo 修正など、ビルドの必要が無い差分はこれで除外できる。
プランを上げる
回数がどうしても足りないなら、Pro プランで月5000回まで増やせる(記事執筆時点で月額5ドル)[4]。1日あたり160回相当なので、よほどの自動化を組まない限りは余裕がある枠になる。
まとめ
ビルド回数の制限は、普段ブログを手で更新している人にはほぼ無縁の話で、自分も最初はそう思っていた。気付くきっかけになったのは「自動コミットを始めた」「コードの細かい修正を頻繁に push した」というような、生活パターンの変化のほうだった。
500回という数字を眺めるよりも、自分の運用が月にどれくらい push を生んでいるかを一度だけ数えておくと安心できる。月をまたいだ後ではなく、月の中盤あたりで API を叩いてみるのが、たぶん一番素直なやり方になる。
Limits · Cloudflare Pages docs (2026-05-16 アクセス) ↩︎ ↩︎
Get deployments | Cloudflare API (2026-05-16 アクセス) ↩︎
Branch deployment controls · Cloudflare Pages docs (2026-05-16 アクセス) ↩︎
Pricing · Cloudflare Pages docs (2026-05-16 アクセス) ↩︎
